写真をとろう
高感度フィルムは粒子が粗い

最近は、高感度フィルムISO400が主流だ。

カメラ屋さんでフイルムを選ぶと「ISO400の方が綺麗に写りますよ。」と言ってくれる。この事で、感度がいいということと、綺麗に写るということを一緒にしてしまっているのだろう。

じつは「綺麗に写る」という言葉の意味が違うのだ。

一般の人が写真を見る時は、サービス判と言われるプリントで見る。つまりあんまり大きくしないので、写真の美しさの基準は、「はっきり、くっきり」だ。「綺麗に写る」という事は、「はっきり、くっきり」写っているという事と同意語になる。

一般的に感度がいいフィルムは粒子が荒いという欠点を持っている。

ただ、今の高感度フィルムは、昔と比べて粒子も細かく実に綺麗に写る。一般的な常用フィルムとしては申し分ないだろう。

プロが言う「綺麗に写る」とは、写真の粒子が小さいという事である。滑らかな階調を持った目の細かい写真を綺麗な写真という。婚礼写真などがその例である。

ちなみに、プロの世界の商業写真ではなるべく感度の低いものを使うのが一般的だ。ポスター撮影などではISO64とか、50などのフィルムを使う。35ミリフィルムなら、コダクロームというASA25のフィルムを使うことがある。感度が低いほど粒子が細かいのだ。もし、余裕があれば天気のいい日はISO100を、少し曇りならISO400を使い分けるほうがいいのだ。


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