実は、皆さんが持っているカメラでは、ほとんど綺麗に写らないと思ったほうがいい。最初から綺麗な夜景撮影はあきらめた方が良い。どうしても撮りたい人は、とりあえずシャッターを押してみよう。明るい夜景なら写っている場合も多い。
観光地の山の展望台に行くと、今でも、フラッシュをたいて夜景をとっている人がいるが、フラッシュというのは有効距離がある。つまり光の届く距離が限られている。カメラについているフラッシュなら5m位が有効距離となっている。だから、山の上からフラッシュを光らせても何の意味もない。
夜景を写すだけなら、カメラを三脚にセットして1秒以下のシャッタースピードで写せば、必ず写るだろう。しかし綺麗かというとそれほどでもない。
本当に綺麗に写すには、中判カメラ以上で大きいフィルムを使うのだ。更に絞りを絞り込んで10分〜30分、中には1時間という時間をかける人もいる。ノウハウも様々で、写り方も多種である。プロでも、結果を予測しにくいこともあり、難度は高い撮影だ。