写真をとろう
部屋の中で綺麗に撮る方法

部屋の中の蛍光灯の明るさだけ(フラッシュを使わない)で撮影すると、汚い色で薄暗く写ってしまった事がある経験を持っている人も多いだろう。


原因は、光量と光源と光の位置が関係している。人間の目は、超高度なシステムをもったバイオレンズだ。自動絞り、オートフォーカスなどはもちろん、その感度の良さも特筆ものだ。
カメラのレンズは目の役割をするのだが、人間の目に比べてその出来は比べものにならないくらい低い。どんなに高度なカメラを使おうが、人間の目には勝てないのだ。人間の目に綺麗にうつるものでも、カメラのフイルムはそうではない。

見たまま写るというのは大変むづかしい事なのだ。ここをまず解って欲しい。

例えば、ふつう部屋の中では天井に蛍光灯がついている。ライティングでいえば上からの1灯だけだ。この光は部屋全体を明るくするには有効だが、人間の顔を撮るには、上からの光だけでは足りない。何度でも言うが、人間の目はすばらしいレンズだから、影の部分もかなりはっきり見えるのだが、カメラはちがう。光が足りないのだ。
もう一つは蛍光灯自身が問題だ。
人工の光は、どれも一緒ではない。蛍光灯と、太陽光線は色温度というものが違う。写真用のフィルムは太陽光線を基準に発色するように作られている。だから、蛍光灯や水銀灯、白色電球の明かりで撮影すると正しい発色をしない。おおまかだが、蛍光灯は緑に、白色電球は黄色に写ってしまう。(プリントの場合、プリンターで色の補正をしてくれる場合もあるので気づかない人もいるだろう)

最初の話に戻るが、部屋の中では、色んな電球が使われていて、正しく色が出ない場合がおおい。更に見た目よりも暗く、カメラの自動露出だけでは、暗く写ってしまう場合が多い。そこで、細かな計算をするより、カメラについているフラッシュを光らせて撮影すれば、フラッシュの光(これは太陽光線とほぼ同じ内容)がメインになり、とりあえず確実に写真は写る事になるだろう。

部屋の中では、フラッシュを使おう。これが正解だ。


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